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平塚中等は本当に難しい?偏差値・倍率から見る神奈川トップ公立中高一貫校の実態

平塚中等は本当に難しい?偏差値・倍率から見る神奈川トップ公立中高一貫校の実態

「平塚中等って、うちの子に受かる可能性あるのかな…」

小5のわが子の受検を意識しはじめたころ、私もずっとそう思っていました。

いざ調べてみると、偏差値が「57」「65」とサイトによってバラバラ。「どの数字が正しいの?」「私立の偏差値と同じ感覚で見ていいの?」と、調べれば調べるほど混乱してしまいました。

そこで、模試ごとの偏差値の見方から倍率の推移、他の公立中高一貫校との比較まで、自分なりに整理してみました。合格する子の特徴なども一緒にまとめています。

同じように悩んでいるおうちの方の参考に、少しでもなれば嬉しいです。

平塚中等の偏差値はどのくらい?

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公立中高一貫校の「換算偏差値」とは

平塚中等の偏差値を調べると、「57」「65」と数字がサイトによってバラバラ。最初は「どっちが本当なの?」とかなり混乱しました。

これ、使う模試によって受検者層(母集団)が違うからなんですよね。私立中学受験生が多いサピックスや四谷大塚では偏差値が低めに出やすく、公立受検生も多く参加する首都圏模試では高めに出る傾向があるそうです。

つまり「首都圏模試での偏差値65」と「四谷大塚での偏差値57」は、指している難しさはほぼ同じ、と考えるとスッキリしました。

模試別の目安偏差値一覧

合格可能性80%ラインの偏差値(目安)をまとめてみました。

模試名 偏差値の目安(合格可能性80%)
首都圏模試センター / ONETES 65
日能研 57〜59
四谷大塚(Aライン) 57(Cライン50%は53)
サピックス(SAPIX) 56〜58

模試によって最大10ポイント近い差が出るので、どの模試の数字かを確認してから比べるのが大事みたいです。首都圏模試なら65、私立受験向けの大手模試なら57前後が、一つの合格圏の目安になります。

また、偏差値はあくまで「相対的な位置」を示すもの。実際の合否は適性検査の点数で決まります。2024年度の予測では304点(400点満点中)がボーダーラインとされており、2026年度も280〜320点前後が目安と言われています。

平塚中等の倍率推移を見てみよう

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過去5年の応募者数・倍率データ

募集定員は毎年160名(男女計)。過去5年間の推移はこんな感じです。

入試年度 志願者数 志願倍率 実質倍率
2026年度(R8) 566名 3.54倍 3.42倍
2025年度(R7) 619名 3.87倍 3.80倍
2024年度(R6) 683名 4.27倍 3.41倍
2023年度(R5) 参考値 3.55倍 3.43倍
2022年度(R4) 参考値 3.60倍 3.50倍

2020年度(R2)には志願者が850名もいたそうなので、ここ数年でかなり減ってきているんですね。

倍率低下の背景にある3つの理由

「倍率が下がってるなら少し入りやすくなったのかな?」と思ったのですが、調べてみると単純にそうとも言えないようで…。倍率が下がった背景には、こんな理由があるそうです。

  1. 「グループ活動」の廃止
    以前は逆転合格のチャンスになっていたグループ活動(話し合い)が廃止され、筆記の適性検査だけで決まる形式に。準備不足の「記念受検」が減ったと見られています。
  2. 適性検査の難化
    プログラミング的思考を問う問題や、正解が一つではない問題が増えているそうです。しっかり対策してきた子が受けに来る傾向が強まっているとか。
  3. 「難しすぎる」イメージの定着
    合格が難しいイメージが浸透して、勝算のない受検を控える層が減っているようです。

倍率は下がっていても「本気で対策してきた受検生の割合」は上がっている可能性が高い、というのが各方面の見立て。実際の競争は以前より厳しくなっているかもしれません。

平塚中等が難関と言われる本当の理由

私立中学とは全く違う「適性検査型」選抜

平塚中等の入試は「学力試験」ではなく「適性検査」。私立中学の国語・算数・理科・社会の4教科テストとは、性質がまったく違います。

最大の違いは「知識を問う」のではなく「知識の使い方を問う」という点。具体的にはこんな問題が出るそうです。

  • 図・表・グラフから情報を読み取り、自分の考えを論理的に説明する問題
  • 教科を横断した「融合問題」
  • 答えだけでなく「なぜそうなるのか」という思考の過程を書く問題
  • 100〜150字程度の要約や根拠に基づいた意見文

「暗記が得意な子」よりも、「自分の考えを筋道立てて書ける子」が有利な試験なんですよね。これを知ったとき、ちょっとホッとしたのが正直なところです笑。

それと、当日の点数だけでなく調査書(内申点)も合否に関係します。適性検査と調査書の比率は「9:1」または「6:1」程度で、主に小学6年生の成績が対象とのこと。日々の学校生活も大事なんですね。

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実際は何人に1人が合格している?

過去5年間の「何人に1人が合格するのか」を見てみると…

  • 2026年度:約3.4人に1人(実質倍率 3.42倍)
  • 2025年度:約3.8人に1人(実質倍率 3.80倍)
  • 2024年度:約3.4人に1人(実質倍率 3.41倍)
  • 2023年度:約3.4人に1人(実質倍率 3.43倍)
  • 2022年度:約3.5人に1人(実質倍率 3.50倍)

神奈川県の公立高校入試の平均倍率が約1.17倍だそうなので、いかに競争が激しいかがわかります。受検者の3人に2人以上が不合格という数字には、正直ちょっとひるみますよね…。

上位約30%以内に入る必要がある、というのが現実のようです。

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平塚中等の神奈川公立中高一貫校の中での位置づけ

相模原中等・南附属と3校を徹底比較

平塚中等を調べていると必ず出てくるのが、相模原中等教育学校横浜市立南高校附属中学校(南附属)との比較。3校の違いをまとめてみました。

比較項目 平塚中等 相模原中等 南附属
難易度(県内順位) 3位 1〜2位 1〜2位
偏差値(日能研R4) 59 64前後 63〜65
2026年度実質倍率 3.42倍 4.48倍 4.67倍
内申点の対象学年 6年生中心 6年生中心 5・6年生
内申の比重 低い(9:1等) 低い(9:1等) 高い(3:1)

3校の中では相模原と南附属の方が偏差値・倍率ともに高く、平塚中等は「少しだけ入りやすい」位置づけのようです。2024年度の予測では、ボーダーラインの得点は相模原が344点に対して平塚が304点(いずれも400点満点・内申オール3ベース)と約40点差。その分だけハードルは低い、ということみたいです。

内申点の扱いにも違いがあって、南附属は5・6年生両方の成績が対象で比率も3:1と高め。「5年生からコツコツ積み上げてきた子」が有利な設計になっています。平塚・相模原は内申比重が低いぶん、当日の適性検査での逆転が起こりやすいという特徴があります。

地域的には、平塚中等は湘南・県西エリアに住む家庭にとっての最難関公立校として人気で、相模原中等は県北・県東エリアの受け皿になっている印象です。通学時間も含めて選ぶ家庭が多いようですね。

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平塚中等に合格する子はどんな子?

平塚中等が求める3つの力

学校のホームページを見てみると、育てたい力として3つが挙げられていました。

  1. 表現コミュニケーション力:相手の主張を正確に把握し、自分の考えを場にふさわしい方法で伝える力
  2. 科学・論理的思考力:根拠に基づいて物事を論理的に理解し、順序立てて説明する力
  3. 社会生活実践力:社会現象を多面的にとらえ、知識や技能を課題解決に活用できる力

これ、そのまま適性検査で測っている力と一致しているんですよね。「この学校が育てたい子かどうかを入口で確かめている」ということなのかな、と思いました。

向いているタイプ・向いていないタイプ

平塚中等に向いているタイプ

  • 「なぜ?」と考える習慣がある子(日常から探究心がある)
  • コツコツ丁寧に取り組める子(内申点の安定にも直結)
  • ディスカッションや発表が好きな子
  • 自ら学習計画を立てて取り組める子

苦戦しやすいタイプ

  • 暗記は得意だが、自分の考えを書くのが苦手な子
  • テクニックだけで算数を解こうとする子
  • 記述量の多さに抵抗感がある子

記述力をどこまで鍛えられるかが、合格の鍵になりそうです。実際にどんな問題が出るのか、具体的な勉強法についてはこちらの記事でまとめています。

平塚中等は本当に難しい?偏差値・倍率から見る神奈川トップ公立中高一貫校の実態

▼ 平塚中等の適性検査はどんな問題が出る?過去問分析と勉強法を紹介

平塚中等は本当に難しい?偏差値・倍率のまとめ

平塚中等の偏差値・倍率を調べてみてわかったことを整理すると、こんな感じです。

  • 偏差値は模試によって異なり、首都圏模試なら65、四谷大塚・日能研なら57〜59が目安
  • 倍率はやや低下傾向にあるが、2026年度も実質3.42倍と依然として高い競争率
  • 受検者の3人に2人以上が不合格になる「狭き門」
  • 暗記よりも「思考力・記述力」が問われる適性検査が最大の関門
  • 県内では相模原中等・南附属に次ぐ難易度だが、当日逆転が起きやすい試験構造

数字を見るとひるみますが、「知識の詰め込み」より「考える力」を育ててきた子には向いている試験だと感じました。

公立なのに私立上位校に近い教育が受けられるのも、大きな魅力ですよね。

受検前に学校の雰囲気を知りたい方は、文化祭「翠星祭」のレポートもぜひ。
▼ 平塚中等教育学校の学園祭「翠星祭」徹底レビュー!見どころや口コミまとめ

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